頭痛の原因は様々。でもその奥底には第一頚椎(Atlas)の不整合が隠されています
重篤な脳疾患などを原因とする頭痛を除くと、一般的な頭痛には、筋緊張性頭痛・片頭痛・群発性頭痛などが挙げられます。
原因としては、長時間の固定姿勢による筋肉の過緊張や疲労、ホルモンの変化、騒音や閃輝性の刺激によるもの、血管拡張によるもの、その他三叉神経痛等々様々なことが挙げられています。
しかし実は、この様々に挙げられた原因の奥底に、頭部と第一頚椎(Atlas)との不整合が隠されているのです。
今回は、筋緊張性頭痛を取り上げて解説します。
筋緊張性頭痛
筋緊張性頭痛のメカニズム
ヒトの頭部の重量は、体重の10%くらいですから、成人では6~8キロくらいでしょう。それをまず頚椎が受けとめます。重心が正中線上を通り、頚椎の生理的弯曲が正常であれば、負荷は最小限で済みます。しかし、頚椎が不整列でバランスが崩れている場合は、負荷が何倍にも重なります。
その為、後頭下筋群、つまり深層の上下頭斜筋・大小頭直筋が構造を維持する為に過緊張します。更に労働環境や生活習慣により過度な負荷が長時間加わることで、僧帽筋や脊柱起立筋などの浅層の筋群にも負荷が及びます。
よく鍼灸の先生が、「頭痛は後頭下筋群を緩めることで簡単に治せる」とおっしゃっていますが、その効果は一時的です。
後頭下筋群は、重い頭を支え、後頭骨と上部頚椎の連結を維持し、後屈や側屈に関与する“小さいけれと力持ち”の筋です。
いつも重い頭を長時間支え続けなければならないのに、不整合があると更に負荷は増大します。そこに鍼治療やマッサージなどを施すと、確かに緊張が解け、疲労物質も除かれますからスッキリするでしょう。しかし、その後もまた不整合のまま重い頭を支え続けるという仕事はずっと続いていくのです。歪んだ構造を維持する為、以前に増して緊張の度を高めていく結果となってしまうのです。「首の血流をよくすれば治る」などという単純なものではありません。
最近、スマホやPCの使用で、長時間の前傾姿勢や固定姿勢で頚椎への負荷はますます増大しています。その上、テレワークで規則的な休息をとれず、自宅で一日中PCの前に座ったままという方も多くなってきています。
筋肉を酷使することで筋緊張を生み、それが頭痛へと発展していくのが筋緊張性頭痛です。
筋緊張性頭痛の解決には第一頚椎(Atlas)の微調整と全身運動
解決への一番の道は、Atlas Orthogonal Chiropracticで第一頚椎(Atlas)を微調整し、その後はなるべく全身運動をすること。ラジオ体操やダンス・ウォーキングやジョギング・スイミングなど全身運動を行うことです。
マッサージをするなら部分的でなく全身の血流を促すものにしたほうが効果的です。
それでもやはり自ら全身運動するほうがはるかに効果的です。血流を促し、老廃物を早く対外に排出できます。
筋肉の収縮のタイプには、等尺性収縮と等張性収縮とがあります。等尺性収縮は、関節運動を伴わない静的な状態をいいます。姿勢を維持したり、拳を握るなど、長さは変わらないけれど力は入っている状態がこれにあたります。等張性収縮は、関節運動を伴う動的な状態です。肘や膝を曲げたり伸ばしたり、歩く・走るなどがこれにあたります。どちらが疲れるかというと、運動強度にもよりますが、尺は変わらないけれど力が入っているほうが疲労の度合いが大きい。筋肉のポンプは動かないし、代謝物質もなかなか出ていかない。つまり固定姿勢をずっと維持しているほうが疲れるのです。
デスクワークの方のほうが、首・肩・腰に問題が多い理由がここにあります。それにスマホやPC作業は眼球運動も固定的です。眼精疲労は後頭下筋群の負荷を増大させ、ますます筋緊張を増悪させます。
Atlas Orthogonal Chiropracticで骨格のバランスを整え、全身運動を心がけていけば頭痛は解決し、再発を予防できます。
片頭痛
片頭痛のメカニズム
片頭痛発症の引き金となっているものは、気圧の変動や気温の変動などの気候の変化・月経周期に伴う女性ホルモンの減少、高血圧、精神的ストレスなどが挙げられます。これらの「引き金」とされるものは、言わば脳に対して負荷をかけている状態ということになります。そうすると脳内で様々に働いている伝達物質の分泌が減少したり、それを補うために過剰に分泌されたりします。特に血小板から分泌されるセロトニンが過剰になると、血管が収縮します。これが拡張する際に発症する痛みが片頭痛であると考えられています。
また、血管壁に分布している三叉神経が、血管収縮に伴って刺激され脳幹にある三叉神経核に痛みの信号が伝達されて片頭痛となるとも考えられています。
つまり、引き金となった刺激に対して過剰に反応した結果が片頭痛であると言えるでしょう。
片頭痛の解決には第一頚椎(Atlas)の微調整と休息
Atlas Orthogonal Chiropracticのアジャストメントは、脳幹への過剰なストレスを解放します。そのことによってセロトニンによる血管収縮をくいとめ、血管拡張に伴う痛みや三叉神経への刺激を抑えることができます。また、リラックスした環境を作り、ゆっくりと休息することが何より重要です。仕事や運動で興奮した脳をクールダウンする方法を、自分に合ったやり方で規則的に行うことは片頭痛を防ぐポイントの一つといえます。
入浴やアロマテラピー、ウォーキングなどの軽い運動、薫り高いコーヒーやティータイムを楽しむなどもよいでしょう。
私は子供の頃ひどい頭痛持ちでした。映画館で暗い中をじっと座って外に出るとひどい頭痛で立っていられないほど。運動会で一日中太陽の下にいると、夕方には決まって頭痛がしたものでした。ですからカバンの中にはいつも頭痛薬がいれてあって、痛くなる前に必ず服用していました。痛くなってから飲んでもお薬はちっとも効かず、むしろ吐き気を伴って更にひどくなるのでした。
しかし今では、Atlas Orthogonal Chiropracticのアジャストメントのおかげでここ何年も頭痛薬を飲んでいません。リラックスできる自分に最適の環境作りも整えています。
Atlas Orthogonal Chiropracticのアジャストメントは、快適な日常生活のための施術法と言えます。